兵庫の医療事情


gf1760062255w畿圏では大阪府に次ぐ人口2位となっている兵庫。「兵庫県地域医療構想」で定められた10圏域の1つである神戸圏域(神戸市)に人口の4分の1以上が住んでおり、神戸圏域の東にある阪神南圏域(尼崎市・西宮市・芦屋市)と合わせるとその人口は県全体の半分を占めます。このエリアの面積は、県全体の1割にも達していません。人口過多になっているといっていいでしょう。

この偏在は圏域ごとの医師数にも表れています。人口10万人あたりの医師数を見てみると、先ほどの神戸圏域と阪神南圏域だけが全国平均と兵庫平均を上回っており、残りの8圏域はすべてそれらを下回っています。また、「兵庫県地域医療構想」で将来の病床数推計も行われているのですが、2025年にはすべての圏域で回復期機能を持つ病床の不足、阪神北(伊丹市・宝塚市)、北播磨(西脇市、三木市)、西播磨(相生市・赤穂市)、但馬(豊岡市)などの圏域で高度急性期に対応する病床の大幅な不足が見込まれています。

こういった状況を打破するため、2014年4月に「兵庫県地域医療支援センター」が開設されました。こちらでは県内で起きている医師不足の状況を把握、分析した上で適切なサポートを行っています。例えばキャリア形成支援。医師のキャリアに応じて正規職員を後期研修医、専門研修医、地域医療支援医師のコース別に採用し、必要な研修を受けて経験を積んでいきます。また、勤務医の再就職や転職をサポートする紹介・仲介業務や、女性医師再就業支援センターによる1度仕事を辞めた女性医師の再就職研修などさまざまな面からサポートを行っています。

医師不足を解消するために手厚いサポートを行っている兵庫県。環境が整いつつある今は新たな入職者だけではなく、転職者にとってもいいチャンスではないでしょうか。もし兵庫の医療機関への転職を考えているなら、こちらの兵庫の医師求人特集をチェックしてみてください。思いがけないところでいい求人と出会えるかもしれません。